この記事では、医療保険請求事務者の資格の概要や試験内容や合格率、取得のメリットについて解説します。
医療保険請求事務者とは？
医療保険請求事務者は、会計業務や窓口業務など医療事務の専門知識や技能が求められます。
医療保険請求事務者認定試験は、東京都内では実施されておらず、近畿地方を中心に実施されているので、東京都内で受験したいという方は注意が必要です。
また、医療保険請求事務者認定試験は月に５回も実施されている試験なので、受けたいときに受けられるので、注目を集めています。
医療保険請求事務者認定試験を受けるためには？
受験資格
受験資格はありません。
医療保険請求事務者認定試験は、年齢や学歴などの受験資格がないので、誰でも受験することができ、また月に５回開催しているので好きな時に受けることができます。
試験内容
医療保険請求事務者認定試験は医科と歯科があり、医科は1級と２級があり、歯科は２級の試験があります。
それぞれの試験内容について紹介します。
医科
2級
【領域I：筆記60分】医療保険制度・公費・福祉の知識、診療報酬算定上の知識（5択形式）
【領域II：実技90分】診療報酬明細書の作成
（外来レセプト作成1枚／入院レセプト作成1枚）
1級
【領域I：筆記30分】医療保険制度・公費・福祉の知識、診療報酬算定上の知識、
自賠責請求、病名・薬効・検査など診療に関わる知識全般（正誤形式）
【領域II：実技120分】診療報酬明細書の点検および作成、診療費請求内訳書の作成
（労災レセプト）社会保険・国民保険の返戻・査定レセプトの請求、総括
歯科
２級
【領域I：筆記30分】歯科保険制度・公費・福祉の知識、診療報酬算定上の知識
（正誤形式及び筆記形式）
【領域II：実技120分】歯科診療報酬明細書の作成（レセプト3枚）
試験内容や制限時間は上記の通りです。
医科、歯科どちらの試験もテキストや電卓などの持ち込みが許可されているので、
スムーズに参照できるように需要なところには付箋で印をするなどの工夫をしておくと良いでしょう。
試験の難易度・合格率
医療保険請求事務者認定試験の平均の合格率は70％越えと医療事務の資格試験の中でも
比較的易しい試験だと言えます。
試験の合格基準点は、領域Ⅰ、Ⅱともに得点率70％以上で合格することができます。
そのため、ⅠとⅡの両方とも満遍なく勉強する必要があります。
しっかりと試験対策することで合格することができるます。
勉強方法
医療保険請求事務者認定試験は市販のテキストや問題集、過去問題集などは販売されていません。
そのため、テキストを購入して勉強したい方は、しっかりと出題範囲を確認して、出題範囲が網羅されているテキストを購入する必要がありあます。
特に医療保険請求事務者認定試験で必要なのは、医療保険についての知識を身に付けることと、レセプト作成ができることです。
レセプト作成は何度もたくさん練習することで確実に実力が身についてくるので、何度も繰り返し作成することをおすすめします。
専用の問題集や過去問題集は販売されていませんが、
試験では、テキスト持ち込みを許可されているのであまり心配しなくでも大丈夫でです。
取得のメリット
医療保険請求事務者を取得するメリットは診察報酬請求事務に関連する専門知識を身に付けることができることです。
診察報酬請求事務は医療事務職として働くうえで欠かせない診察報酬明細書やレセプト作成の技能を習得することができます。
また、試験は月に５回開催され、取得のチャレンジがしやすいことも医療保険請求事務者の資格試験のメリットです。
これから医療事務職に就くことを考えており、短期間で資格取得を目指したいという方に医療保険請求事務者認定試験はおすすめです。
まとめ
ここまで医療保険請求事務者について資格の概要や試験の内容など解説してきましたが、診察報酬明細書やレセプト作成や医療保険についての知識など、医療事務として働くうえで必要不可欠な知識を身に付けることができます。
これから医療事務職に就こうと考えている方や、診察報酬請求事務に関わる仕事をしたい方に取得がおすすめです。
