心理カウンセラーおすすめ資格10選!仕事内容や難易度まで詳しくご紹介!

現代社会において、ストレスなどの様々な原因によって心に問題を抱えている人たちが増えています。
そんな心の問題を抱える人たちに手を差し伸べ、問題の解決に導く役割を持つ心理カウンセラーの資格は今非常に注目を浴びています

この記事では、数多くある心理カウンセラーに関連する資格の中から、おすすめ10選を紹介します
仕事内容や年収、資格の取得方法など徹底的に解説していますので、この記事を読めば自分にぴったりの心理カウンセラー資格を見つけることができるでしょう

メンタルケア心理士

メンタルケア心理士は心理学に関する知識がなくても、目指すことができ、心理カウンセラーとして働くことができる今注目の資格です。

メンタルケア心理士について

メンタルケア心理士はメンタルケア学術学会一般財団法人生涯学習開発財団一般財団法人ヘルスケア産業推進財団という3つの団体から認定を受けることで名乗ることができます
メンタルケア心理士は、心理学などの事前知識がない方でも、カウンセリングの基本技法や、医学、薬学について学ぶことができる資格です。

仕事内容

メンタルケア心理士の仕事内容は、患者の悩みを解決に導くためにカウンセリングを通してサポートすることです。
必要であれば医療機関と連携をとりながらカウンセリングを進めることもあります。

また、資格取得の際に医学や薬学についても学ぶことから、メンタルケア心理士の活躍の場は、教育機関や企業だけでなく医療機関で働くこともできることが特徴です。

年収

メンタルケア心理士の平均年収は一般的に150万円~600万円程度だと言われています。
勤務している機関によって年収は異なってくるため、平均年収に幅が生じています。

またメンタルケア心理士は独立開業することも可能であり、企業や医療機関などの顧問カウンセラーになることができれば、大きく収入をあげることが期待できます

取得方法

メンタルケア心理士を取得するためには、こころ検定2級に合格し、以下のいずれかの条件を満たしたうえで認定申請をする必要があります

  1. 協会が指定する教育機関において、メンタルケア心理士教育課程を修了した人
    (メンタルケア心理士講座の受講修了証の提出ができる人)
  2. 産業カウンセラーの資格を保有している人
  3. メンタルケア学術学会が定める「学士・修士申請規定」を満たし、
    文部科学省の定める4年制大学心理学部、学科または心理隣接学部、学科卒業者で証明できる人

2018年よりメンタルケア心理士の登録にはこころ検定2級の合格が必須となったため、こころ検定の対策が重要です。
こころ検定2級には受験資格がないため誰でも受験することが可能です。

こころ検定についてはこの記事の中で触れていますので、ぜひ参考にしてください。

メンタルケア心理士になるためには通信講座を受講して勉強することがおすすめです。
メンタルケア学術学会指定の教育機関である「たのまな」のメンタルケア心理士の通信講座であれば、こころ検定2級の対策できるだけでなく、認定申請の際に必要となる受講修了証書を受け取ることができます

「たのまな」のメンタルケア心理士講座についてより詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

メンタル心理カウンセラー

メンタル心理カウンセラーは、心理学専門の大学や大学院に通っていなかった方でも受験することが可能ですので、心理カウンセラーとして活躍したい方全員におすすめすることができる資格です。

メンタル心理カウンセラーについて

メンタル心理カウンセラーは一般財団法人日本能力開発推進協会(JADP)認定の民間資格です。
この資格は福祉施設や教育機関、さらには医療機関など様々な分野で活かすことができる今注目の資格です。

仕事内容

メンタル心理カウンセラーは、教育・医療現場、福祉施設、そして一般企業など様々な場所において求められる心理カウンセラーとしての知識や技能を有する者です。
そのため様々な現場でクライアントの問題を、心理学の知識をもとにカウンセリングし、その問題の解決をしていくことが主な仕事内容です。

年収

メンタル心理カウンセラーの資格を所持することによる、年収への影響はそれほど大きなものではありません
ですが、未経験の方が医療事務として働くことを目指す場合には、就職のハードルを下げることができます。
メンタル心理カウンセラーを取得した方が、より業務への理解を深めるために上級心理カウンセラーなど他の心理カウンセラー資格も併せて取得することも多く、その場合には年収UPを見込むことができます。

取得方法

メンタル心理カウンセラーを運営している団体は日本能力開発推進協会(JADP)です。
JADPの公式HPには受験資格として「当協会指定の認定教育機関等が行う教育訓練において、その全カリキュラムを修了した者。」と記載されています。
そのJADPが認定する講座がキャリカレのメンタル心理カウンセラー講座ですので、目指す方はキャリカレで通信講座を受講をしましょう。
さらに、専門的な知識を証明する「上級心理カウンセラー資格」もありますので、メンタル心理カウンセラーと同時取得を目指すのもよいでしょう。

キャリカレが提供する通信講座については、以下の記事で料金や講座の評判を詳しく解説しています。是非参考にしてください。

心理カウンセリングスペシャリスト

心理カウンセリングスペシャリストを取得することでプロの心理カウンセラーとしての第一歩を踏み出すことができます。
比較的ハードルの低い資格なので、まずは基礎から身に着けたいという方にはぴったりの内容になっています。

心理カウンセリングスペシャリストについて

心理カウンセリングスペシャリストとは、心理カウンセラーに必要な知識を深め、心理学を学び、短い時間でカウンセラーになるための資格です。
試験範囲はカウンセラー養成講座や大学で学ぶ心理学の内容のうち、重要な部分に絞り込んまれているため、短期間での学習が可能です。
短期間とはいえ、精神分析や自己理論といった主要8理論を一通り学ぶため、この資格を取得することで自分の心のメンテナンスや良好な人間関係を築くことに繋げることが可能です。

仕事内容

心理カウンセリングスペシャリストは学校などの相談室で生徒の相談に乗ってあげることや、企業の管理職などで人と関わることを仕事にしている方が多いようです。
ただ、心理カウンセリングスペシャリストはあくまでもプロのカウンセラーの入門としての資格ですので、さらにキャリアアップを目指したい方は、自身の目指すカウンセラー像に合わせてキャリアコンサルタントや産業カウンセラーなどを併せて取得することが望ましいです。

年収

心理カウンセリングスペシャリストの肩書で勤務するケースはほとんどなく、上述した学校の相談室やマネジメントする管理職の方がより高いパフォーマンスを発揮するために取得するケースが多いようです。
もしも、心理カウンセラーとしてキャリアアップや高収入を目指す方は、他の心理カウンセラー資格も併せて取得し、ダブルライセンスを武器に活躍することをおすすめします

心理カウンセリングスペシャリストの取得方法と難易度

心理カウンセリングスペシャリストの運営団体は日本能力教育促進協会(JAFA)です。
日本能力促進協会の公式HPでは受験資格として、「当協会指定の認定機関が行う講座において、認定機関指定の方法で受験を申し込んだ者を対象とします」と書かれています。
その認定機関が行う講座にフォーミーの(formie)の心理カウンセリングスペシャリスト資格講座がありますので、目指す方はそちらを受講しましょう。

難易度については、合格率は発表されていないものの、勉強時間の目安が1時間程度であり、難しくはないというのが結論であり、心理学を初めて学ぶ方でも十分目指すことが可能な資格です。

認定機関であるフォーミーの(formie)の心理カウンセリングスペシャリスト資格講座についてより詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

メンタルヘルスマネジメント検定

メンタルヘルスマネジメント検定試験は、働く人たちの心の健康管理に取り組み、心の不調を未然に防止できる職場環境を作るために必要なメンタルヘルスに関する知識の習得を目指すものです。

メンタルヘルスマネジメント検定について

メンタルヘルスマネジメント検定は大阪商工会議所と施行商工会議所の主催により行われている資格試験です。
上述したように、働く人たちの心の不調を未然に防止し活力ある職場を作るうえで、メンタルヘルスに関する必要な知識を習得することを目的に2006年から始まった検定で、Ⅰ種・Ⅱ種・Ⅲ種の3つのコースが目的や対象となる役職別に用意されていますので、ご自身の職位や職種に合ったコースを受験することが可能です。

ちなみに、Ⅰ種は人事労務管理スタッフや経営幹部、Ⅱ種は管理職の方、Ⅲ種は一般社員が対象とされています。

取得方法

メンタルヘルスマネジメント検定試験には、職位や職種別にⅠ種・Ⅱ種・Ⅲ種の3つのコースが用意されており、それぞれ試験に合格することで取得することが可能です。
受験資格などはないため、誰でも受験することが可能です。
第9回試験(2010年)から第31回試験(2021年)までの合格率の平均は、Ⅰ種が16.83%、Ⅱ種が54.7%、Ⅲ種が78.67%です。
このように、メンタルヘルスマネジメント検定試験はⅢ種からⅠ種にかけて難易度が上がっていますので、初心者の方はⅢ種から受験するとよいでしょう。

メンタルヘルスマネジメント検定について、さらに詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

また、ユーキャンではⅡ種とⅢ種に対応したメンタルヘルスマネジメント検定講座が開設されており、短期間で効率的に学習したいという方には非常におすすめです。
以下の記事ユーキャンのメンタルヘルスマネジメント検定講座について詳しく解説していますので、
ぜひ参考にしてください。

キャリアコンサルタント

キャリアコンサルタントは、個人の就職・転職などのキャリア開発を通じて豊かな人生を実現するサポートをする資格です。

キャリアコンサルタントについて

キャリアコンサルタントは職業能力開発促進法において、最近国家資格として設けられた資格です。
またキャリアコンサルタントは名称独占の資格であるため、キャリアコンサルタント資格を取得していない方が、「キャリアコンサルタント」やそれに似た紛らわしい名称を名乗ることは禁じられているのです

仕事内容

キャリアコンサルタントの仕事内容は、個人の適正や能力、強み、価値観などをもとに、最適な職業選択やキャリア開発を支援することです。
キャリアコンサルタントは名称独占の国家資格ですので、取得後はその肩書をもって行政機関や教育機関、民間企業など幅広い分野で活躍することができます。

年収

キャリアコンサルタントの資格保有者は幅広い層に分かれているのですが、取得する人の多くは企業内の人事として働く方が多いため、およそ400万円程度と平均的な金額になっています。
ただし、企業内の人事部で重要な役職についている方や、専門的な知識や経験を活かして独立コンサルタントとして活躍している方の中には、年収が1,000万円を超える方もいます。

取得方法

キャリアコンサルタントになるためには試験に合格する必要があるのですが、試験を受験するためには以下のいずれかの受験資格を満たす必要があります。

  1. 厚生労働大臣が認定する講習課程の修了
  2. キャリアコンサルティングに関して3年以上の実務経験
  3. 技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格

詳しくはキャリアコンサルタント試験の公式HPを参照してください。

試験要項 - 受験案内 | 国家資格 キャリアコンサルタント試験
キャリアコンサルタント試験の試験要項です。国家資格キャリアコンサルタント試験の日程・要項・会場のご案内です。 国家資格キャリアコンサルタント試験を受験される方はこちらをご覧ください。

試験の合格率

キャリアコンサルタント試験の合格率は、キャリアコンサルタントの資格を運営している団体が2つあり、それぞれの団体によって異なりますのでご紹介します。

日本キャリア開発協会(JCDA)

以下が日本キャリア開発協会(JCDA)の第18回の試験結果です。
学科試験合格率:79%
実技試験合格率:57%
学科及び実技同時受験合格率:54.6%

キャリアコンサルティング協議会(CC協議会)

以下がキャリアコンサルティング協議会(CC協議会)の第18回の試験結果です。
学科試験合格率:82.6%
実技試験合格率:68%
学科及び実技同時受験合格率:64%

実施年度によって合格率にブレがありますが、国家資格の中では比較的取得しやすい資格であるということができます。

キャリアコンサルタントについてさらに詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

こころ検定

人間は無意識ながらも常に心の影響を受けながら生きています。
こころ検定は、この無意識だった心のメカニズムを理解し、自分の心や他社の心に段階的にアプローチしていくことを目指す試験です。

こころ検定について

こころ検定とは日本学術会議協力学術団体メンタルケア学術学会の主催する検定試験です。
4級から1級まで段階的に心理学についての学びを深めていきます
条件を満たせば、こころ検定2級取得者はメンタルケア心理士1級取得者はメンタルケア心理専門士として認定されます。

条件については、この記事のメンタルケア心理士の項目で詳しく解説していますので、興味ある方はぜひ参考にしてみてください。

こころ検定の試験概要と難易度

こころ検定の出題形式や試験範囲は級ごとに異なります。

                   試験方法解答形式試験時間問題数合格基準      
4級CBT試験4者択一40分20問100点中70点以上
3級CBT試験4者択一40分20問100点中70点以上
2級CBT試験4者択一90分40問正答率70%以上
1級(学科)CBT試験4者択一90分40問正答率70%以上
1級(実技・口述)会場試験非公開非公開

上記の表がこころ検定の試験概要です。
試験方法のCBT試験とは、「Computer Based Testing」の略でコンピューターを利用した試験方法です。
受験資格はこころ検定1級にのみあり、それはこころ検定2級の合格者またはメンタルケア心理士(R)資格登録者です。
上述した通りこころ検定2級に合格すれば、条件を満たした方はメンタルケア心理士(R)資格に登録することができますので、ここ検定1級の受験資格は実質的にはこころ検定2級の合格者ということになります。
難易度は級が上がるにつれて高くなっていきます。
大まかに言うと、4級と3級は心理学の入門資格という位置づけで初級レベル、2級や1級になると出題範囲も広く内容も専門的になってくるため、2級は中級レベル、実技試験もある1級は上級レベルということができます。

臨床心理士

臨床心理士は心理系資格の中で名の知れた資格であり、心の専門家として活躍することができることから、特に心理学を専攻する方に人気の資格です。

臨床心理士について

臨床心理士は、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会が認定する民間資格であり、資格取得者は臨床心理学に基づく知識やスキルを活用して、人の心の問題にアプローチする専門家として働きます。
認定協会が実施する試験に合格し、認定を受けることで取得可能な、心理の専門家を証明する資格です。

仕事内容

臨床心理士の仕事は、人間の心の問題に適切な技法でアプローチし解決に導くことです。
臨床心理士に求められる専門業務は、以下の4つです。

  1. 臨床心理査定-テストや面接を通してクライアントの心理状態を明らかにする。
  2. 臨床心理面接-臨床心理士の中心的な活動。
    適切な技法を用いてクライアントの心をサポートする。
  3. 臨床心理的地域援助-個人だけでなく、地域の人々の心の健康を支援。
  4. 調査・研究-自らの専門知識の向上のため、心理を学び続ける。 

年収

臨床心理士の年収は、300万円~500万円程度です。
実際にはサラリーマンの平均年収よりも低いのが現状のようです。
ただし、臨床心理士としてたくさん経験を積み、専門的な知識やスキルを習得したうえで独立開業した場合、セミナーの開催や書籍の出版を通じて年収1,000万円以上を目指すことも可能です。

取得方法

臨床心理士になるためには試験に合格することが必要なのですが、試験を受けるためには受験資格を満たす必要があります。

臨床心理士の主な受験資格は以下の4つです。

  1. 指定大学院(1種・2種)を修了し、所定の条件を満たしている者
  2. 臨床心理士の養成を目的とする専門職大学院を修了した者
  3. 外国で指定大学院と同等以上の教育歴があり、
    修了後日本国内においての心理臨床経験を2年以上有する者
  4. 医師免許取得者で、取得後、心理臨床経験を2年以上有する者 

見てわかるように、臨床心理士を目指すうえで受験資格を満たすことが一つ困難な点です。

試験自体の合格率は60%~65%であり、3人に2人が受かる程度です。
しかし受験する方は全員受験資格を満たしている方なので、指定大学院や専門職大学院で
心理に関する勉強をしっかりしてきています

合格率は高いからといって侮ることはできないでしょう。

臨床心理士についてさらに詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

公認心理師

公認心理師は国内では初となる心理職の国家資格であり、最近創設された今非常に注目を浴びている資格の一つです。

公認心理師について

公認心理師は、2017年の公認心理師法の施工により新設された国内で初となる心理職の国家資格です。よく似た資格として先ほど解説した臨床心理士がありますが、こちらは国家資格ではなく民間資格であるという点が大きな違いです。

仕事内容

法律で定められている公認心理師の仕事内容は、以下の4つです。

  1. 心理に関する支援を要する者の心理状態を観察し,その結果を分析すること。
  2. 心理に関する支援を要する者に対し,
    その心理に関する相談に応じ,助言,指導その他の援助を行うこと。
  3. 心理に関する支援を要する者の関係者に対し,
    その相談に応じ,助言,指導その他の援助を行うこと。
  4. 心の健康に関する知識の普及を図るための教育及び情報の提供を行うこと。

参考:一般財団法人日本心理研修センター「公認心理師試験について」

(URL:http://shinri-kenshu.jp/support/examination.html

年収

公認心理師の年収は、400万円~500万円程度だと言われていますが、
公認心理師は病院やクリニック、学校、児童相談所、一般企業、など様々な場所で活躍することができるため、その勤務先によって年収は異なります。
また正社員なのか非正規雇用なのか、あるいは独立開業しているのかなど、雇用形態によっても異なります。

取得方法

公認心理師になるためには試験に合格する必要があるのですが、試験を受験するためには受験資格を満たす必要があります。

公認心理師試験を受けるためのルートは区分Aから区分Gまで8通り(区分DはD1とD2)あります。

主なルートは区分A・区分B・区分Cですので、この3つを紹介します。

  • 区分A:4年制大学で指定科目の履修、かつ、大学院で指定科目の履修
  • 区分B:4年制大学で指定科目の履修、卒業後特定の施設での2年以上の実務経験
  • 区分C:外国の大学において心理に関する科目を修め、
       かつ、外国の大学院においても心理に関する科目を修了

上記の3つが公認心理師試験を受験するための主な受験資格です。

区分D~区分Gは、2017年に公認心理師が新設される前に知らずに大学院などで特定の科目を履修していた方などを対象にした特別措置です。

公認心理師の試験の合格率は、2018年が79.1%、2019年が46.4%、2020年が53.4%、2021年が58.6%であり一定してないのが特徴です。
ただ、2人に1人が受かる試験であるということはうかがえますね。
しっかりと対策をすれば十分に受かる可能性はあるでしょう

公認心理師についてさらに詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

精神保健福祉士

精神保健福祉士は精神的な悩みを持った方を対象に生活支援や社会復帰に向けた訓練を行う、
いわゆる「精神科ソーシャルワーカー(PSW)」と呼ばれる専門職です。

・精神保健福祉士について

精神保健福祉士は、1997年の「精神保健福祉士法」の施行に伴い設けられた名称独占の国家資格です。
しかし、この法律よりも前から、精神科には「精神科ソーシャルワーカー」として働く方がいたことからもわかるように、精神保健福祉士はその専門性において長い歴史を持っています。

仕事内容

精神保健福祉士の仕事内容は、心に病を抱えた人やその家族に快適な日常生活を送るための支援を行うことです。
病院では入院から退院までの相談、快適な日常生活を送るためのサポートなどを行い、患者の周りの方と連携をとりながら社会復帰ができるように支援します。
病院以外でも、住民の地域生活を支援することや、日常訓練、就労支援なども行います。

年収

精神保健福祉士の年収は300万円~500万円程度と言われています。
しかし、病院で働くのか小さなクリニックで働くのか、また精神保健福祉センターなどで働くのかなど、勤務先によって年収は異なっており、精神科専門病院で勤務している方の年収が高い傾向にあるようです。

取得方法

精神保健福祉士になるためには試験に合格する必要があるのですが、試験を受験するには受験資格を満たさなければなりません。

(引用元:http://www.sssc.or.jp/seishin/shikaku/route.html

上記のように、精神保健福祉士試験を受験するためのルートは10通りあります。
自分の今の状況に合わせて最適なルートを選ぶことが大切です。
ちなみに精神保健福祉士の試験の合格率は60%前後であり、決して難しい試験ではありません。
受験資格さえ満たすことができれば、精神保健福祉士にぐっと近づくことができます。
ただし試験科目は16科目であるため、幅広い学習が必要です。

精神保健福祉士についてさらに詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

産業カウンセラー

産業カウンセラーは主に労働環境下でカウンセリングを行うカウンセラーです。
働く人たちの心の問題の解決や予防、また職場でのメンタルヘルス対策の推進などを行います。

産業カウンセラーについて

心理カウンセラーやスクールカウンセラーは職業名であって資格名ではありません。
一方で産業カウンセラーは資格名であり、働く人たちの心の問題をケアする専門知識を有したカウンセラーのことを指します。

仕事内容

企業内でのパワハラや従業員のストレスの増加がいま大きな問題になっています。
こうした問題を解決してくれるのが産業カウンセラーです。
産業カウンセラーは、企業に所属する従業員などが快適に働けるように対応するメンタルヘルス対策が主な仕事です。
上司や同僚との関係、進行中のプロジェクトへの不安、その他不満や悩みなど、様々な問題を抱えている働く人たちにしっかりと向き合い、アドバイスなどを通して改善に導きます。

年収

産業カウンセラーの年収は400万円前後と言われています。
民間企業や公的機関で正規雇用された場合、それなりに安定した生活を送ることができます。
また、大企業でキャリアを積むことができれば、さらなる高収入も期待することができます。

取得方法

産業カウンセラーになるためには試験に合格する必要があるのですが、試験を受けるためには以下のいずれかの受験資格を満たさなければなりません

  1. 日本産業カウンセラー協会が行う産業カウンセラー養成講座の修了
  2. 大学院で心理学やそれに関する所定の専攻の修了と、所定の単位の取得

上記のうち産業カウンセラー養成講座を修了するのが一般的です。

2の「心理学やそれに関する所定の専攻」とは具体的には以下の通りです。

A群:産業カウンセリング、カウンセリング、臨床心理学、心理療法各論
  (精神分析・行動療法など) などの科目群
B群:カウンセリング演習 カウンセリング実習などの科目群
C群:人格心理学、心理アセスメント法などの科目群
D群:キャリア・カウンセリング、キャリア概論などの科目群
E群:産業心理学、産業・組織心理学、グループダイナミックス、人間関係論などの科目群
F群:労働法令の科目群
G群:精神医学、精神保健、精神衛生、心身医学、ストレス学、職場のメンタルヘルスなどの科目群

(引用元:https://www.counselor.or.jp/examination/tabid/113/Default.aspx)

上記の科目の中、A群からG群までの科目群において、10科目以上、20単位以上を取得する必要があります。
ただし、D群からG群の科目による取得単位は6単位以内でなければなりません。

より詳しく知りたい方は日本産業カウンセラー協会の公式HPを参照してください。

一般社団法人 日本産業カウンセラー協会

ちなみに産業カウンセラーの合格率は、学科試験が65%前後実技試験が70%以上であることから、難易度は低めであるということができます。
しかし、受験者は全員上述した受験資格を満たしている方ですので油断は禁物です。
しっかりとした試験対策が必要なことに間違いはありません。

産業カウンセラーについてより詳しく知りたい方は以下の記事を参考してください。

まとめ

ここでは、心理カウンセラーに関連する記事に関してご紹介していまいりました。
数多く存在する資格にもそれぞれの役割があります
この記事を読んでご自身の目指す心理カウンセラーとして必要な資格を見つけられましたか?
もしも見つかったという方はぜひ、資格取得に挑戦してみましょう!!

タイトルとURLをコピーしました