キャリアコンサルタントの難易度や受験資格、求人、さらには仕事内容まで徹底的に解説します!

キャリアコンサルタントは職業能力開発促進法において、最近国家資格として設けられた資格です。
読んで字のごとく人のキャリアについてコンサルティングをしていく仕事なのですが、仕事内容や活躍するフィールド、そして試験の難易度や受験資格など、キャリアコンサルタントについて具体的に知らない方は少なくないでしょう。
そこでこの記事では、キャリアコンサルタントについて様々な面から徹底的に解説しています
この記事を読んで、キャリアコンサルタントについて具体的なイメージをしっかりつかみましょう!

キャリアコンサルタントについて

キャリアコンサルタントは、個人の就職・転職やキャリア開発を支援する人を認定するための資格で、職業能力開発促進法において最近国家資格として設けられた資格です。
キャリアはその人にとって人生における幸せにつながる部分もあるので、キャリアコンサルタントは非常に重要な役割を担っています。

仕事内容

キャリアコンサルタントの仕事内容は、人の適正や能力、強み、価値観などをもとに、最適な職業選択やキャリア開発を支援することです。
具体的には、面接を通して相談者の性格や適性、能力などを聞き出し、これまでの経歴と照らし合わせながら、個々人に合った最適なキャリア設計を提案します。
そのため企業や組織の人事部やハローワークなどの公的就業支援機関、教育機関のキャリアセンターなど、キャリア支援に関する幅広いフィールドで活躍することができます

キャリアコンサルタントの求人

キャリアコンサルタントの活躍の場は幅広く存在しており、キャリアコンサルタントの資格を活かすことができる求人が増えていることは上述した通りですが、各フィールドでどのようなことが求められているのかを具体的に見ていきましょう。

企業や組織の人事・人材開発部門

企業や組織の人事・人材開発部門で採用活動や、従業の意欲・能力開発に関した施策の企画立案・実行にキャリアコンサルタントのスキルや知識が求められています。
キャリアカウンセリング室などの部署が設けられた企業や組織に勤務する場合、そこで直接的にコンサルティングに従事する場合もあります。

人材派遣・紹介会社

派遣・登録スタッフや転職希望者と求人企業との間で、適切なマッチングを行い人材派遣や転職が円滑に進むようにするうえで、キャリアコンサルタントのスキルが求められます。
求職者の仕事に対する意欲や潜在能力を見極める能力も期待されます。

大学などの教育機関

大学などの教育機関では、学生の就職活動を支援します。
自己分析や企業研究、進路選択などをサポートする場合もあります。

独立開業

独立キャリアコンサルタントとして働くこともできます。
企業や組織に委託されてキャリアカウンセリングを実施することもあれば、キャリアについて講演会などを開くこともあります。
キャリアコンサルタントの独立開業はリスクを伴いますが、成功することができれば年収1,000万円以上も可能だと言われています。
そんな独立コンサルタントとして成功された方の多くは、豊富な知識や経験、ダブルライセンスなどの強みをいかして活躍しています。

キャリアコンサルタントの難易度や受験資格

試験の難易度

国家資格であるキャリアコンサルタント試験は学科試験実技試験からなります。
学科試験は4肢択一問題が50問出題され、試験時間は100分です。
実技試験は論述試験(試験時間50分)と面接試験(試験時間20分)に分かれています。
学科試験においては必要事項をしっかり理解し知識を定着させることが重要であり、実技試験においてはクライエントと実際に面談する際の心構えやカウンセリングのスキルをしっかり習得することが求められます

資格を運営している団体は日本キャリア開発協会(JCDA)キャリアコンサルティング協議会(CC協議会)の2団体あるのですが、団体によって合格率が異なりますのでご紹介します。

日本キャリア開発協会(JCDA)

日本キャリア開発協会(JCDA)の第18回の試験結果は
学科試験合格率:79%
実技試験合格率:57%
学科及び実技同時受験合格率:54.6%

キャリアコンサルティング協議会(CC協議会)

キャリアコンサルティング協議会(CC協議会)の第18回の試験結果は
学科試験合格率:82.6%
実技試験合格率:68%
学科及び実技同時受験合格率:64%

回によって合格率にブレがありますが、国家資格の中では比較的取得しやすい資格であるということができます。

受験資格

キャリアコンサルタント試験を受験するためには以下のいずれかの受験資格を満たす必要があります。

  1. 厚生労働大臣が認定する講習課程の修了
  2. キャリアコンサルティングに関して3年以上の実務経験
  3. 技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格

詳しくはキャリアコンサルタント試験の公式HPを参照してください。

試験要項 - 受験案内 | 国家資格 キャリアコンサルタント試験
キャリアコンサルタント試験の試験要項です。国家資格キャリアコンサルタント試験の日程・要項・会場のご案内です。 国家資格キャリアコンサルタント試験を受験される方はこちらをご覧ください。

キャリアコンサルタントの年収

キャリアコンサルタントの平均年収は、経験の有無などにもよりますが正社員であれば400万円~500万円程度が相場と言われています。
パートやアルバイトなどの非正規雇用の場合おおよそ時給1,500円であることが一般的です。
また上述したように、キャリアコンサルタントの活躍の場は多岐にわたっているため、勤務先によっても違いが出てきます。

キャリアコンサルタントとして高収入を得るためには、大企業や転職エージェントへの就職・転職、また着実に経験を積みキャリアコンサルタントよりも上位のランクとされる1級キャリアコンサルティング技能士の取得などがあげられます。
キャリアコンサルタントの活躍の場は益々広がっていくことが期待されていますので、経験やスキルを味方に高収入を目指すことができます。

キャリアカウンセラーとの違い

キャリアコンサルタントとキャリアカウンセラーは名称が良く似ており紛らわしいと感じる方も少なくないでしょう。
2016年まではキャリアコンサルタントとキャリアカウンセラーは同義語だったのですが、2016年に「キャリアコンサルタント」が国家資格とされたことにより違いが生じました
すなわち、キャリアコンサルタントとキャリアカウンセラーの決定的な違いは、「キャリアコンサルタント」が名称独占の国家資格であるという点です。
そのため、キャリアコンサルタント資格を取得していない方が、「キャリアコンサルタント」やそれに似た紛らわしい名称を名乗ることは禁じられいます

キャリアコンサルタントの取得がおすすめの方

人のキャリアに関わる仕事がしたい方

キャリアコンサルタントは、最適な職業選択やキャリア開発を支援することが主な仕事です。
人生の幸福度にもつながるキャリアに関わりながら、誰かのためになる仕事に就きたいという方におすすめです

人事部や人材業界などでキャリアアップを目指したい方

キャリアコンサルタントの仕事は、企業の人事部や人材業界での業務に直結します。
そのためキャリアコンサルタントの資格があれば、自身のキャリアアップを目指すことができますし、転職でも有利になることがあります。
人事部や人材業界などでキャリアアップを目指したい方には非常におすすめです

現在自身のキャリアについて悩んでいる方

これからのキャリアについて現在悩んでいる方は、キャリアコンサルタントの勉強をすることで様々な選択肢を持つことができ、悩みの糸口を見つけることができる可能性があります。
現在自身のキャリアについて悩んでいる方にも、キャリアコンサルタントの資格はおすすめです

キャリアコンサルタントについてのまとめ

キャリアコンサルタントは最近創設された名称独占の国家資格であり、取得することができればキャリアコンサルタントという肩書を持ちながら幅広く活躍することができます。
試験の難易度もそれほど高くなく、転職市場が活発化する中でキャリアコンサルタントの価値が高くなる可能性は十分にあるため、コスパの良い心理カウンセラー資格ということができます。
誰かのキャリアを支援して、その人の人生のためになる仕事がしたいという方には非常におすすめの資格ですので、ぜひチャレンジしてみましょう!

おすすめのキャリアコンサルタント養成講座についても下記の記事で詳しい解説しているので、試験にチャレンジされる方は是非参考にしてみてください!

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