医療事務管理士について、試験内容や難易度についてすべて解説します!

この記事では、医療事務管理士の資格について受験資格や試験内容、勉強方法などを解説します。

医療事務管理士とは?

医療事務管理士の資格の種類は、医科と歯科の2種類あり病院やクリニック、歯科医院などの医療機関で受付業務、会計業務、カルテ管理業務、レセプト業務などを行います。
受付では患者さんと接する機会も多くあるので、さまざまな場面で対応できるコミュニケーション力も必要となります。
また、上記の通りカルテ管理やレセプト業務など正確性の必要な業務なので細かな入力や計算などが得意な方が活躍されています。

医療事務管理士になるには?

医療事務管理士になるためには医療事務管理士技能認定試験を受ける必要があります。
資格を持っていなくても医療事務管理士として働くことはできますが、実態は未経験でも応募することができる求人には多数の方が応募されるので採用されるのは難しいといわれています。
ですが、資格を保有していることで医療事務における知識を有することがわかるので、その競争の中で選考を有利に進めることができます。
また、医療事務管理士技能認定試験を受けるための受験資格はありません。
年齢制限などもないため、医療事務関係の経験がない方やこれから医療関係に就職や転職を考えている方も誰でも挑戦することができる試験です。

試験内容

医療事務管理士技能認定試験は学科試験と実技試験の2種類あり、1年間に6回開催されています。
また、医科・歯科に学習する内容が分けられているので自分がどちらのコースの資格を取得したいか、まず決めておく必要があります。
試験形態は、会場受験、在宅受験と選択できるので受験会場にわざわざ足を運ぶ手間を省くことができます。

学科試験

試験内容は以下の通りで、出題方法は医科、歯科ともにマークシート形式です。

医科

  • 法規(医療保険制度・公費負担医療制度等についての知識)
  • 保険請求事務(診療報酬点数の算定・診療報酬明細書の作成・医療用語等の知識)
  • 医学一般(臓器・生理機能・傷病等についての知識)
  • 実技試験
  • レセプト点検問題(1題)
  • レセプト作成(外来・入院 各1題)

歯科

  • 法規(医療保険制度・公費負担医療制度等についての知識)
  • 保険請求事務(歯科診療報酬点数の算定・歯科診療報酬明細書の作成・医療用語等の知識)
  • 医学一般(臓器・生理機能・傷病等についての知識)
  • 実技試験
  • レセプト点検問題(1題)
  • レセプト作成(外来2題)

実技試験も学科試験同様に筆記で行われます。

レセプト作成は、多くの問題を解きレセプト作成のコツやポイントを身に付けることが、合格への一番の近道になります。たくさんの問題を解くことで、カルテの読み取りにも慣れ、レセプトの作成にも慣れていきます。
多くの問題で練習して確実に問題を解ける状態にしましょう。

合格基準

合格基準は会場受験か在宅のインターネット受験で異なります。
インターネット受験の場合、学科試験、実技試験の総得点が70%以上であれば合格です。
会場受験の場合、学科試験は変わらず70%以上の得点で合格ですが、実技試験の合格基準に規定があり、レセプト試験3題すべての得点率が50%以上であること、3題すべての得点率が70%以上であることとされています。
例えば、3題すべての得点率が70%を超えていても、1題目が得点率50%を下回ると不合格となります。
そのため、完璧にこだわりすぎずにすべての問題に満遍なく取り組むことが重要です。
また、もしも学科試験が落ち、実技試験が受かった場合に受かった科目は半年間合格保証を受けることができ、試験免除になります。
そのため、半年間の間に落ちた科目に専念することができるので、諦めずに挑戦することが大切です。

試験の難易度

医療事務管理士技能認定試験の合格率は、医科と歯科で異なっており、医科は約50%、歯科は70%と、医科の合格率は低く、容易な試験ではありませんがしっかりと対策することで合格を目指すことができます。
医療事務に関連した資格試験はたくさんあり、その中でもレセプト業務に強い資格試験も多くあります。
診療報酬請求事務能力認定試験は、レセプト作成に関わる資格の中でも最高難度の資格です。
難易度の高い試験と比較すると医療事務管理士技能認定試験は真ん中くらいの難易度に位置しているので、比較的取得しやすい資格だと言えます。

勉強時間・勉強方法

医療事務管理士技能認定試験に合格するために必要な勉強時間は、350時間~450時間と一日に2時間勉強すると考えると、最低でも半年間はかかるので定期的に勉強し続ける必要があります。
独学で勉強する場合、一番の課題は自分で学習計画を立てて進めることです。
標準の学習時間が上記の通り多いので、学習モチベーションをコントロールし学習を続けなければいけません。
通信講座なら、5か月で合格に必要な知識を勉強することが可能で独学とは異なり、分からないことは質問したり、学習進捗を確認してくれたりと学習サポートを受けることができます。
学習サポートを受けながら勉強したい方は通信講座の受講がおすすめです。

医療事務管理士の取得がおすすめの方

これから医療事務の職に就こうと考えている方は医療事務管理士の取得はおすすめです。
受験資格の定めがなく、未経験からでも十分に合格を目指せる点や、医療事務管理士技能認定試験で学ぶ内容はカルテやレセプト作成など、実際の医療事務職に就いた際に行う業務ばかりだからです。
在宅受験が可能で試験結果も受験後すぐにわかります。
また、数ある医療事務の資格試験の中でも医療事務管理士は学習期間は最低半年間と長く、医科の合格率は50%と低めなので取得する価値ある資格だと言えます。
資格を取って就職活動に役立てたいという方やこれから医療事務職に就くことを考えている方は、医療事務管理士の取得をおすすめします。

まとめ

ここまで医療事務管理士の試験内容や難易度について解説してきました。
医療事務の基本となる知識を身に付けることができる医療事務管理士技能認定試験。
これから医療事務職に就職や転職を考えている方は是非取得を考えてみてください。

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