この記事では、ホスピタルコンシェルジュになるためにどのような試験を受けるのか、難易度や合格率についてすべて解説します。
ホスピタルコンシェルジュとは?
ホスピタルコンシェルジュは接遇のスペシャリストとして、患者さんに寄り添い医療サービスの質を向上させる資格です。
例えば、入院する際の入院費や保険についてなど、患者が抱える疑問や不安に対して丁寧に説明し対応します。
時には、クレームなどの特殊な事例に対しても対応することもあるので、高い接遇力が必要です。
丁寧な対応を行うことでクレームのリスクを減らし、患者さんにより良い医療サービスを提供することがホスピタルコンシェルジュの業務です。
コミュニケーション力はもちろん、患者さんに寄り添い傾聴する力も求められる資格です。
ホスピタルコンシェルジュになるには?
ホスピタルコンシェルジュ検定試験を受験する必要があります。
受験資格はなく、誰でも受験することができます。
試験は、1級、2級、3級と分かれており、3級は毎月開催、2級、3級は2か月に一回開催されているので、自分のタイミングで受けることができます。
また、働く際に無資格でもホスピタルコンシェルジュと名乗ることができますが、資格を持っていると就職にも有利になることがあります。
試験内容
・3級:学科試験のみ(60分)
・2級:学科試験(120分)
:実技試験(15分)
・1級:学科試験(120分)
:実技試験(15分)
学科試験
・医療機関における接遇
・医療機関における基本知識・専門知識
学科試験は、病院内での接遇の基本的なマナーや電話対応についてなど医療事務に限らず、社会人としての一般常識を問われる問題です。
また、医療保険制度や保険請求の知識など、医療機関で働くにおいて必要な知識を問われます。
実技試験
ロールプレイング
実技試験は、病院での接遇マナー、言葉使いや説明する際の分かりやすさをロールプレイング形式で測る試験です。
受験形態
学科試験は原則在宅受験で、制限時間はなく定められた期間内に答案を提出すれば受験完了となります。
実技試験もオンラインで行われ、スマホから受験することができます。
各級の試験概要合格率
3級:70%
2級:50%
1級:10%
合格率は上記の通りで3級は易しい試験ですが、2級、1級になると非常に難しい試験になります。
2級と1級は学科試験の時間も長く実技試験もあることから、難易度が高くなっていると言えます。
学科試験は、資料を参考にしながら受験することができるので、必要な資料を見極めて試験に挑むと良いでしょう。
どんな人におすすめ?
ホスピタルコンシェルジュの取得を目指す人は階級によってことなります。
3級は、社会人として必要な接遇、電話対応のマナーなど基本的な知識を問う問題が中心なので、これから医療事務関連の職に就こうと考えている医療学生の方や実務経験が1年未満の方に向いている試験です。
2級は、日常業務は問題なくこなし、イレギュラー対応できるレベルになることを目指しているので、新人の指導をしたい方や実務経験が3年ほどある方に向いている試験です。
1級はクレームなどのイレギュラーな問題にも対応でき、中堅の社員の指導を行えるレベルを目指す管理職を志望する方に向いている試験です。
上記の通り級ごとに対象があるので、自分の目指すものは何か明確にしたうえでホスピタルコンシェルジュとしてキャリアアップをしたい方は、2級、1級の取得を目指してみましょう。
勉強方法
ホスピタルコンシェルジュ検定試験に特化した市販の教材や問題集は出版されていません。
そのため、独学がきびしいと感じる方は通信講座の受講をおすすめします。
ホスピタルコンシェルジュ検定試験講座を開講している通信講座があり、標準学習期間2か月で合格を目指すことができます。
分からないことは講師へ質問できる学習サポートもあるので、講師の指導を受けながら勉強をすることができます。
試験本番は資料を見ながら受験することができるので、通信講座が提供する信頼ある教材で挑むことができるのは、強みになります。
まとめ
ここまでホスピタルコンシェルジュ検定試験の試験内容や難易度などについて解説しました。これから医療事務職に就こうと考えている方から実務経験があり、さらなるキャリアップを目指したいという方まで幅広い方におすすめの試験です。
キャリアアップすれば資格手当を貰える病院もあるので、是非チャレンジしてみてください。