この記事では、メディカルクラークについての業務内容はもちろん試験の内容や難易度、取得するメリットを解説します。
メディカルクラークの業務内容
メディカルクラークとは、病院やクリニックなどで医療事務業務の全般を行う専門職です。
例えば、入院患者の手続きや外来患者の診療情報管理などの医事事務、医療経理、などさまざまあります。
また、看護師など、病院に勤めるスタッフのスケジュール管理なども行います。
医師や看護師が自分の仕事に専念できるようサポートを行っており、直接患者とも触れ合う機会もあるなど、業務内容の幅が広いのでその分やりがいも大きい仕事です。
メディカルクラークになるためには？
メディカルクラークになるためには、医療義務技能審査試験に合格する必要があります。
試験は、医科・歯科の２種類があります。
どちらも受験資格はないので、誰でも受けることができます。
また、医科は毎月試験が開催され、歯科も２か月に一回開催されるので、チャレンジする機会が多くあります。
試験内容
学科
医療事務知識／筆記（択一式）／25問／60分
実技Ⅰ
患者接遇／筆記（記述式）／2問／50分
実技Ⅱ
診療報酬請求事務／診療報酬明細書点検／4問／70分
学科試験は、医療保険制度や診療報酬算定などから択一式で出題されます。
実技Ⅰは、受付の対応の仕方を400字程度で答える筆記試験です。
実技Ⅱは、診療報酬請求事務の明細書点検が４題出題されます。
３科目とも70％を超えると合格することができ、試験には資料持ち込みが許可されており、
在宅受験もできるので、リラックスして挑むことができます。
試験の合格率・難易度
医療義務技能審査試験の合格率は約60％です。
難易度は比較的易しく、しっかりと勉強すれば誰でも合格できる可能性のある試験です。
年間約５万人が受験しているなど、医療事務試験の中で最も受験者が多く人気の試験です。
また、医療義務技能審査試験には試験科目免除制度があり、３科目のうち合格した科目は半年間試験免除になります。
そのため、半年間は不合格になってしまった教科のみを勉強し受験することができます。
勉強方法
医療義務技能審査試験に合格するための必要な学習時間は100時間～200時間です。
１日に２時間勉強するとすると、２か月～３か月で取得を目指すことができます。
独学
勉強する習慣があり自己学習できる方は、独学で合格を目指す方法があります。
ただ、メディカルクラークに特化した市販の教材は販売していないので、試験内容を確認したうえで、医療保険制度や診療報酬算定、接遇マナーなどを学ぶことができる教材を探す必要があります。
また、過去問は公開されていないので市販で購入することができません。
実践的な問題を解くことができないので不安を感じる方もいらっしゃると思いますが、試験は毎月行われているので、一発合格ができなくても根気強く続けることが大切です。
通信講座
２か月～３か月と長期間ではありませんが、２時間毎日勉強を続けるのは、
容易なことではありません。
そのため、独学が不安な方は通信講座がおすすめです。
通信講座の利点は、教材選びをしなくても良い点、直接講師からのサポートを受けられる点などが挙げられます。
例えば、学習上の分からないことを質問できる学習サポートがあったり、学習進捗を確認しカウンセリングしてもらえるサポートがあったりなど、計画的に学習をすすめ、学習モチベーションを維持しながら勉強することができます。
独学に不安があり、サポートを受けながら勉強したい方は通信講座がおすすめです。
取得するメリット
メディカルクラークを取得すると、医療事務職として必要な診療報酬請求事務などの業務のスキルがあるとしてみなされます。
そのため、就職や転職の際に有利になることがあります。
ただ、取得者が多いので他の方との差別化ができる資格でないことは確かと言えますが、人気な資格だからこそ医療機関においての認知度は高いので、資格を取得していることが評価につながります。
また、医療事務管理士など業務内容や試験内容が似ている資格とダブルライセンスとして取りやすいというメリットもあります。
キャリアアップを目指したい方や就職や転職を有利にしたい方には大きなメリットがある資格です。
まとめ
これまでメディカルクラークについて業務内容や、試験内容などについて解説してきましたが、年間５万人の方が受験している医療事務の中でも最も人気の資格です。
これから医療事務関連の仕事に就こうと考えている方にはおすすめの資格です。
