登録販売者は近年注目されている資格の一つですが、そもそも登録販売者という言葉を聞いたことがない方や、聞いたことはあっても実際にどんな仕事をしているのかなどを知らない方も少なくないと思います。
この記事では、登録販売者の仕事内容や試験の難易度、勉強法、そしておすすめの通信講座まで徹底解説します!
登録販売者の仕事内容について
登録販売者の主な仕事内容は医薬品の販売です。
ただし、薬剤師のようにすべての医薬品を扱えるわけではなく、第二類・第三類に分類される医薬品のみを販売することができ、第一類に分類される医薬品を扱うことはできません。
しかし、第二類・第三類に分類される医薬品はすべての医薬品の9割を占めていますので、登録販売者はほとんどの医薬品を扱い、販売することができるのです。
その他にも薬を服用する際の注意点や効果・副作用の説明、また薬や健康に関する相談に応じるなど、仕事内容は多岐にわたります。
登録販売者になるには?試験の難易度・内容は?
試験の難易度について
結論、登録販売者試験の難易度は高くありません。
都道府県によって異なりますが、全国平均合格率も40~50%であり、2・3人に1人は受かる試験です。
そのため、薬剤師になるよりは簡単で、調剤薬局事務よりは難しいともいえます。
しかし、登録販売者試験には合格基準があり、『全体の7割以上の得点、且つ試験項目ごとの出題数に対して3.5割以上(都道府県によっては4割以上)の正答』が求められます。
なので、中途半端な学習では合格することができず、全科目をまんべんなく学習する必要があります。
では次に登録販売者試験の科目について見ていきましょう。
登録販売者試験の科目について
登録販売者試験の科目は「医薬品に共通する特性と基本的な知識」「人体の働きと医薬品」「主な医薬品とその作用」「薬事関連法規・制度」「医薬品の適正使用・安全対策」の5科目です。
医薬品の基礎知識から医薬品に関する法律までと、試験範囲は幅広いです。
そして、上述したように『全体の7割以上の得点、且つ試験項目ごとの出題数に対して3.5割以上(都道府県によっては4割以上)の正答』という合格基準がありますので、この5科目のうち一つでも苦手科目があると致命傷となるため、苦手科目を克服し幅広く学習する必要があります。
登録販売者の需要や将来性は?
登録販売者の需要について
登録販売者の需要は今も大きくなっています。
要因としては、2009年の法改正により、薬局やドラッグストアだけでなく、コンビニやスーパーマーケットなどでも、一般用医薬品を販売できるようになったことや、2014年から一般用医薬品のインターネット販売が可能になったことで、登録販売者の活躍の場が拡がったことなどがあげられます。
登録販売者の将来性について
登録販売者の将来性は明るいといえます。
セルフメディケーションが推進されていることで、健康を自己管理するために登録販売者としての知識は非常に役に立ちますし、高齢化社会が進むにつれて、医療や介護を利用したがらない高齢者に、一般医薬品を販売する機会が増えるため、自然と登録販売者の数も必要になります。
また、登録販売者が医薬品を販売すれば、薬剤師が調剤業務に集中することができ、薬剤師の負担軽減にもつながりますし、薬剤師より登録販売者を雇うほうがコストを抑えられ、薬剤師不足の解決にもつながることから、登録販売者はこれからも需要は拡大していくでしょう。
登録販売者取得後の就職・転職先は?
前提として、登録販売者試験に合格した後、登録販売者として働くためには販売従事登録というものが必要です。
販売従事登録を終え、いよいよ登録販売者としてのキャリアを歩もうとしたとき、具体的にどのような就職・転職先があるのでしょうか。
登録販売者の多くが就職・転職先として医薬品の販売を行う場所を選びますが、中でもドラッグストアに就職・転職する方が多いです。
その他にも薬局やコンビニ、スーパーなども人気です。
また、医薬品の販売を主業務としない、製薬会社や介護スタッフとして転職する方もいます。
登録販売者の通信講座の選び方
登録販売者の試験科目は、「医薬品に共通する特性と基本的な知識」「人体の働きと医薬品」「主な医薬品とその作用」「薬事関連法規・制度」「医薬品の適正使用・安全対策」で、全体の7割以上の得点、且つ試験項目ごとの出題数に対して3.5割以上(都道府県によっては4割以上)の正答が必要であることから、合格率は高いものの、しっかりとした試験対策が必要です。
また出題範囲は厚生労働省が公開している「試験問題作成に関する手引き」ですが、これは量も多く内容も難しいため初心者の方が理解することは厳しいです。
そこで登録販売者の学習を効率よく進めるためにも、通信講座の受講をおすすめします!
ただ、数多くある登録販売者通信講座の中で、自分に合った通信講座を探すのはそう簡単ではないため、ここで通信講座を選ぶポイントを解説していきます!
学習ツール
登録販売者通信講座を選ぶ際の判断基準として一つは教材をあげることができます。
テキストの学習量や見やすさ・読みやすさ、講義動画の質、問題集の問題量、さらにはこれら学習ツールをスマホで使用することが可能なのかなど、様々な観点から教材を比較することで、あなた自身に合った通信講座を選ぶことができます。
費用
登録販売者通信講座を選ぶ際の判断基準として2つ目は費用をあげました。
登録販売者通信講座の相場は40,000円前後ですが、講座の価格だけを見るだけでなく、オプション料金や、教育訓練給付金制度の対象講座かどうか、割引制度や全額返金制度があるかなども、含めたうえで検討しましょう。
サポート体制
通信講座には各々のサポート体制が用意されています。
質問サービスや学習管理機能の有無は、受講生のモチベーションにもつながりますので、サポート体制の手厚さも判断基準にするとよいでしょう。
以下の記事では、より詳しく通信講座について解説しています。
是非参考にしてください。