簿記資格について!メリットや取得者の就職・転職状況、試験の難易度や勉強法、勉強時間まで全てご紹介!

この記事を読むだけで、簿記を学べばどのような知識がつくのか取得するメリット
各級の難易度や学習範囲など、簿記に関する様々な情報を知ることができます。

簿記資格保持者の仕事内容について

仕事内容を説明する前に、そもそも簿記とは何なのかということが重要です。
簿記とは、企業の日常的な取引(商品の販売や、仕入れ、給与の支払いなど)を、
記録して管理することです。

では、簿記資格保持者はどのような仕事をしているのでしょうか。
結論から言うと、簿記資格には独占業務がないため、これといった決まった仕事があるわけではないですが、幅広い業界や分野で簿記の知識を活かすことができる場はたくさんあります。
そこで、簿記の知識が直接的に役立つ仕事と、間接的に役立つ仕事に分けてみましょう。

-簿記の知識が直接的に役立つ仕事
  • 企業の経理部門
  • 会計事務所
  • 税理士事務所

上記のような仕事では、簿記の知識を最大限活用した業務を行うことになるため、簿記の試験で学ぶ知識が直接的に役に立ちます。
そのため、簿記資格の有無が応募条件になることも少なくありません。

-簿記の知識が間接的に役立つ仕事
  • 営業・企画
  • 起業・独立経営

上記以外でも、簿記の知識が間接的に役立つ場面は数多く存在します。

簿記試験の種類

簿記試験で最も知名度が高い試験は日商簿記(日商簿記検定試験)ですが、
その他に全経簿記(簿記能力検定)全商簿記(簿記実務検定試験)があります。
受験する試験を選ぶ際には、それぞれの違いを理解することが重要です。

簿記試験各級の合格率や試験内容は?

-簿記初級

簿記試験の中でも最も難易度が低いのがこの初級です。
元々は簿記4級だったのですが受験者数が他の級に比べて圧倒的に少なかったため、
4級を廃止し、商工会議所が指定した施設でいつでもインターネット受験ができる簿記初級が2017年に新設されました。
簿記初級で問われる知識は簿記の基本的な知識のみで、合格率も60%前後と決して難しい内容ではありません。

-簿記3級

毎年多くの方が受験する簿記3級は、簿記初級を受けずに受験する方も多く、
実質の簿記試験の入門的な立ち位置を担っています
内容は、商業簿記の基礎的な内容が中心で、簿記3級の学習が一通り終われば、企業の経理における基礎的なスキルが身につきます。
合格率は回によって大きく異なる場合があるものの、40~50%が基本です。

-簿記2級

簿記2級では、会計処理や数字がどのような意味を持つのかなど、より実践的な知識が求められます
試験内容は商業簿記工業簿記が加わります。
工業簿記では製造業における「原価計算」などの学習が必要なので簿記3級より難易度はあがります。
簿記2級の学習が一通り終われば、財務諸表を読む力や企業の経営状況を把握する力が付きます。
合格率は大きなブレがあるものの、20~25%です。

-簿記1級

簿記1級は、簿記試験の最高峰の資格だけあって、難易度は非常に高いです。
試験内容は、商業簿記工業簿記会計学原価計算が加わります。
簿記1級の学習が一通り終われば、会計基準や会社法などの法的知識が備わっており、
経営管理や経営分析に役立てることができます。

また簿記1級に合格すれば税理士試験の受験資格が得られるのも魅力です。
合格率は10%で、そう簡単に合格できる試験ではありません。

簿記の需要や将来性について

今、特に中小企業において経理が不足していることが深刻な問題になっています。
よって、現状簿記資格の取得者の需要は高いと言えます。
しかし、AIの登場などで将来性に不安を感じる方も少なくないはずです。
取引の入力や、複雑な計算帳簿に記帳した数字のチェックなどの作業をAIがする可能性は十分あります。
しかし、経理分野で言えば計算作業はAIに任せて、AIでは実現することが難しい仕事をすることになるでしょう。
例えば、貸借対照表や損益計算書などの財務諸表を見て、財務状況や経営状況を理解した上で、経営者や利害関係者にわかりやすく説明するといったことは、AIには難しいといえます。

簿記資格保持者の年収

簿記資格保持者の年収は、取得している級や働いている職種などによって異なります。
例えば簿記2級を取得している方だと、年収は300万円~600万円程度で、
実務経験の有無によって大きく異なります。
また、簿記資格保持者には資格手当が出る企業などもあります。

通信講座について

簿記試験は級ごとに難易度が異なるため、目指す級によって勉強法は少し異なります。
しかし、簿記の学習を始めたい!と思っているのであれば、
まず簿記2級の合格を目指して学習することをおすすめします。
なぜなら、簿記2級はより実践的な内容を学ぶことができ就職や転職の際にも有利になるからです。

ただ、簿記2級試験は合格率が20%前後と、3級試験に比べて難易度が高いうえに
商業簿記に加えて工業簿記の対策が必要になるなど広い試験対策が必要です。よって、簿記2級まで目指す方は通信講座を利用して、効率的に学習することを強くおすすめします。
ここでは、その通信講座を選ぶポイントを3つ挙げながら解説します

学習ツール

簿記通信講座を選ぶ際の判断基準として一つは教材をあげることができます。
テキストのわかりやすさや学習量講義動画の質、そしてスマホ学習の充実度など、
様々な観点から教材を比較することで、あなた自身に合った通信講座を選ぶことができます。

費用

簿記通信講座を選ぶ際の判断基準としての2つ目は費用になります。
簿記通信講座の相場と比較するだけでなく、3級と2級が一緒になったお得な
セット価格はないかなども含めたうえで検討しましょう。

サポート体制

通信講座には各々のサポート体制が用意されています。
計画的な学習を助けてくれる学習スケジュールの作成機能学習進捗管理機能や、
万が一の場合でも安心して学習に取り組めるように、無料でサポート期間を延長できる制度などを備えている講座もあります。
自分にはどんなサポートが合っているのかをしっかり見極めてから選びましょう。
以下の記事でより詳しく各通信講座を解説しています!ぜひ参考にしてください。

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